第9回 イバラードな世界展 審査結果

<会場> <イバラード常設ギャラリー>ギャラリーアートスペース
<展示期間>12月8日(土)〜16日(日) 10:00-17:30(会期中休み無し)


イバラード賞   『ホシヲカッタヒ』ちびトロ
イ・ノナ賞     『尾根道の停泊場』SIMOON
ニーニャ賞    『旅のはじまり』TOMO
タカツング賞   『星見の旅』ちゅうたろう
スイテリア賞   CG作品複数 イエローフィッシュ
メースコ賞・所長賞 『めげコレクション2007』Yas
めげゾウ賞    『露店の土産物』 aki
タルブラ賞     『小さなラピュタに乗って』momo2参


審査後の授賞式風景
    

  
副賞は直筆絵画など。


審査員・井上直久からの寸評


(順不同) 
作品タイトルは後日更新します。
MITU


CGは、色の微妙な変化が作り難いが、描き込むことによって見て楽しい画面を作っている。画面に突き刺さるルリタバコにびっくり。でもこぼれた灰がキラキラ美しくてよい。


イエローフィッシュ(スイテリア賞)


CGで構成されたイバラードの風景たち。実際に中に入って歩いてみたい気がする。何かを求めるとすれば、生活感のようなものが欲しい。とはいえ、スケールの大きい美しい世界ができている。

若葉


夕焼けに染まるめげゾウ。イメージの広がる世界である。草原の中の小さな家の人影も懐かしさを感じさせる。いろんなテーマで描いてもらえれば、技術や表現力もさらによくなると思う。

むつ


イバラードのお土産店で人気商品になりそうな品。めげゾウの形がいろいろ少しずつ違っていても良いかもしれない。穏やかな中にも不思議さのある色のまとめ方がうまいと思う。

A-Yu


めげゾウの笑顔、なるほど楽しそうですね。めげゾウのまわりの鼻やハート、お日様も暖かそうで楽しい。これからもいろんな色、いろんな質感のもので工夫してみてください。

TOMO(ニーニャ賞)


色を重ねる技法が技術的に深みが増している。絵の中でのめりはり、強弱をもっと思い切ってつけてもよい。画面の前に出てくる部分を強く表現したい。全体の大きな構成も色々試して欲しい。世界全体の暖かい空気は心地よい。

Yas(メースコ賞、東京事務所長賞)


イバラードに深く入りこんだ人ならではの作品。イカめげやメースコ、イバラード住民めげなど、おなじみのキャラクターが楽しい。原寸めげにもびっくり。あと望むとすれば色彩、質感の表現か。楽しい作品でした。

るりひめ


私も実は、トンボやカゲロウは、フェアリーだと思っていました。彼らの見ている世界が、ぼくらにも見えたらなあとよく思います。キラキラ光る木の枝の工夫が幻想的。ヤゴにも何か輝きがあってもよかったかも。

SIMOON(イ・ノナ賞)


イバラードの乗り物に対する大きな研究成果。いつもながら人物表現がうまい。実際の尾根道とは違うが、古木の表現も船の質感と対比になっていて効果的。船がもう少し古びていたらとも思う。見ているとイメージが広がる力のある作品。

くるっく


半透明のキノコたちが幻想的。めげゾウの材質が造形しにくい素材だったか? 夢の中に入れるような作品。
momo2参(タルブラ賞)


少女の表情としぐさがひじょうにかわいい。このシリーズでもっと見たい気がする。衣服の色に微妙な変化があると深みが増すと思う。作者のやさしい視線が感じられる。

みちゅ


本好きな人ならではの発想。本の中には無限の世界がある。ただ、みんな人が去ってしまった後なのが少し残念。とはいえ、それがまた空想を広げると言う面もある。

ちびトロ(イバラード賞)


ジブリのイバラードではあるが、みごとに再現されている。米粒大の人物にちゃんとストーリーが読み取れる。メースコの花見がうれしい。建物に自然さが加わると物語性が増すと思う。大変な力作でうれしい。

aki(めげゾウ賞)


仕上げもたいへん良く、包み紙もすぐに商品化できそう。イバラードの人気商品に見えると言う点で『世界』を作っている。あとは、生地や材質に意外性か驚きのあるものが少しあってもよいかもしれない。もう十分に商品ですね。

佐藤千裕


色の使い方など、絵としては工夫があり、筆の勢いも良い。イバラードの世界を思わせるものがもう少し欲しい。
油彩は筆や溶き油に工夫すると奥が深いので、ぜひいろいろと試してみてください。ピエロの表情は表現が生き生きとしてよい。

ユリ


表現されている世界は大きい。絵の具はたぶんアクリルガッシュだと思うが、ポスターカラー的な表現になってしまうので、アクリル絵の具(アクリラ、リキテックス)の使用を薦めたい。構図的には人物の右と下はもう少しあったほうが良い。
実際には無いものを構成する力はある。

高松絵理


非常にロマンチックな作品。箱の色、材質、貝の色、人物の表情が繊細ですばらしい。寒色と暖色の対比が良いので、顔の表情に物語があってもよいかもしれない。このシリーズの展開は楽しみです。

ちゅうたろう(タカツング賞)


たいへんな力作で驚きました。特に星見の街の作りこみは、ここから物語ができそうです。淡い色と同様に深みのある色や渋い色、自然な色も使えると世界が広がる。
イバラードお土産店のディスプレイにそのまま使えそうな作品です。

ゆうこ


(審査後出品)



審査後のミニライブ
松尾清憲さん、小室和幸さん、高橋結子さんらを迎えて。