<2002年大阪阪急イバラード展作品概要>2002.10.30-11.5 レポート・文責 / フクオカ


2002年11月5日、最終日に取材。東京は快晴だったが、西に向かうにつれて冬を思わせる気候だった。
のぞみ700系は、3時間足らずで大阪に到着。お昼前に井上先生より一足先に画廊に到着。
すでにお馴染みのイバラーダーも。しかし、さすがに最終日とあって売約の小品とかは、すでにほとんどが姿を消し、 入り口には赤札のみが置かれていた。(TT)
しかし、気を取り直して初日にはなかったであろう作品もあることであろうし、撮影に入った。
毎度のことですが、会場でのデジカメ撮影のために画像への映り込みや構図はお許しください。画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。



新幹線で大阪へ向かう途中。琵琶湖付近の空模様、不思議色の雲


京都上空の空模様。寒気が流れ込んでいる。


梅田阪急の画廊入り口


画廊内部の左側、昼前に到着。このあと続々と来場者でいっぱいに。早めにシャッターを切る。


画廊内部の右側。


「その角で」8M、ショーウィンドーにめげゾウがいる。(映り込みが激しくわたし自身が・・・すみません。A−−;)


「船を見つけた日」40M、この作品は雑誌MOEに連載中の最初の作品。先生のアトリエでも拝見したが ここで見るとさらにブルーが透明感があり美しく感じた。


「海辺のランチカフェ」10F、おなじみ渋谷のBunkamuraの会場で描き始められた、以前は「ランチタイム」というタイトルの作品。その後、池袋でも出品されたが、 さらに変化を遂げている。参考画像


「広場にて」425x235 、めげゾウを子供たちが作っているめずらしい光景。どの子供もじょうずに作っている。^^;
山の向こうにも巨大化しためげゾウが・・・。


「海辺のコレクション」8M、この作品は以前は「キュレーター」というタイトルだった。以前と比較すると左上が海辺になり、小舟が置かれているのに気付く。 さらに市電が加筆され、建物にも草が生え、コレクションの敷居もはっきりしている。参考画像


「空高き日」15F、めげゾウが羽めげに変わっている。


「クリスタルガーデン」4F、この作品は、以前は「クリスタルの道」と言う作品だった。しかし比較するとわかるとおり、人物がさらに大きく 描き直され、背景に建物が建てられている。参考画像


「船に住む人々」40M、現在雑誌MOEに連載されている作品の中で第ニ作目。住んでいる人は気付いていないが、もしかしたら、 わたしたちが住む場所も、実はこんなところだったりってこともありうる。住んでいる地上が巨大な 飛行船の上であり、さらにその飛行船の中には別の飛行船がある。地球が丸い事を知った時以上に、 それを知った子供には驚きだったかもしれない。さらにストーリーは展開して行く。


塔の家と植物


「丘のわが家」(木戸口)、この作品は宮崎監督から依頼されたジブリ美術館の映画のために描かれたストーリーボードの試作を 出品作品として描きなおされたものだ。映画「星を買った日」にはきっとこんな家が登場するにちがいない。


「丘のわが家」(東面)上記の家の東側。


「海の贈り物」8S、この作品もだいぶ変化した。なんとブレガラットがキャラのテントを訪れているではないか! しかも、長いことキャンプをしているせいか、海の宝物もだいぶ増えている。^^; めげゾウ似の岩もある。
ん?でも思い過ごしか? ブレガラットにしては小さいし、しかし、漫画「イバラード物語」から発展させた作品だけに女性はキャラ だと思えるのだが果たしてどうなのだろう。
後日、詳しく見たのだが、ブレガラットではなく老人だった。でも、衣装もかなり古着っぽい。^^;


「河原で見つけた石」4F、これもサンリオの本のために制作されためげゾウ関連作品。めげゾウが気になり始めると河原の小石までめげゾウに見えてくる。


塔の家と植物


「ガーデニングスター」20M、だいぶ変化した作品のひとつ。これだけ書き換えるには、相当の理由があるに違いない。 手前の塔が無くなり、惑星が中央の塔の後ろにある。全面的に加筆されている。参考画像


「芽吹く塔」、若干の変更・・・画面左下の雲の下の構造が明らかになり、右手前の家が消えた。参考画像


棚田のスケッチ(水彩)


「多層海」(正式名称は失念)画廊の正面に飾られていた。機会があれば詳細を拡大してご覧に入れたい。


石に描かれた甲イカ・・・偶然だが先日、すでに物故の著名画家・里見勝三がごつい石に人物の顔を描いたのを見たばかりだったので驚いた。 たまたまイカの形をした石を見つけて彩色されたのだろう。先般行かれた伊吹山か?詳細は後日伺いたい。



以上、簡単ではありますが、レポート致しました。以前、他でレポートしたものでほとんど変化の無いものは、掲載は割愛しています。 初日に取材できなかったので、悔いが残りますが、それらの作品は、いずれ画集とかで出版されるので、そちらで見ることは可能。 近々サンリオから出版予定のめげゾウの本にも期待したい。
末筆ながら、撮影に快くご協力いただいた企画担当の橋爪さんや阪急百貨店の美術部のみなさんにお礼を申し上げます。