リヨンへの小旅行
2001,10,14 by Fukuoka



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昼過ぎのパリのリヨン駅からフランス南部のリヨンへ向かう。
時速350キロで突っ走るTGVで約2時間の旅が始まる。
リヨン行きを思い立ったのは、日曜日に川沿いで絵画の蚤の市が開かれると聞いたことからだ。
前回のパリ滞在の時もチャンスがあったにもかかわらず、行きそびれてしまっていた。
幸い、今回は3週間ほどの滞在ということもあり、絶好の機会となったわけだ。

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車内の食堂車両からの眺め。
牧場や畑の丘陵が美しいカーブを描いている。
時々、遠くに現れる村には、決まって教会が建っている。
のどかな風景が現れては消えてゆく。


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リヨンに行くとまず訪れるのは街を一望できる丘だ。
駅からバスで丘の下まで行く。
丘の下からは、登山電車で丘の上まで登る。
ローヌ川とソーヌ川が街の中心を流れている。
天気のいい日は、スイスのマッターホルンも見えると言う。
残念なことに蚤の市は午前中だけで、
到着した午後には一部の古本を除いて終了していた。
しかし、この風景を前にして、そんな思いは吹き飛んでしまった。
以前、図書館で見たあのリヨンの街並みが眼下に今、広がっていた。
来てよかったと思った瞬間だった。


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古い街並みの赤い屋根が美しい。
建物の柱に至るまで、彫刻が施されている。
かなりの部分が世界遺産に登録されている街なのだ。


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丘の上にある優美で美しい教会。
訪れたときには、ちょうど日曜日と言うこともあり、ミサが行われていた。
天井の高い教会内に、パイプオルガンの音が響いていた。



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教会の屋根の上からリヨン市内を見下ろす天使。
数百年も前からこの街を見守り続けている。


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教会に隣接するもう一つの建物。
この上にも黄金色に輝く女性像が飾られている。


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こちらは、丘の下にあるもうひとつの古い教会。
ミサが終わったあとの静寂が教会の中に漂っていた。


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薔薇の花に囲まれた美しい女性像。
この像はマリアさまではないらしい。
でも、その美しさは時を経て訪れる人の心を癒し続けているのだろう。


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教会の奥の高いところにあるイエスさまに
ちょうどライトがあたり輝いていた。
ステンドグラスの美しい色の重なりが
見る者を敬虔な気持ちにさせ
心に安らぎを覚えずにはいられない。


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細工の細やかなステンドグラスの
赤や青の色が光を受けて輝いている。
そのほんとの美しさは、その場所に行かなければ
知ることはできないだろう。


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デザイン化された模様に時代を超えた美しさを感じる。
見事に計算されたデザイン、白と青いステンドグラスの光が
清澄な雰囲気を醸し出している。


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出口にたたずむ老人。
光の向こうにある世界は、まるで別世界のように
光や音が溢れている。
教会内だけは、まるで現実世界とは隔てられた
時間の止まった世界のようだ。


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夕暮れ近いソーヌ川。
その橋の上からの風景。
この景色を前にすれば、美しいと言う言葉しか思い浮かばない。


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川辺で見かけた女の子ふたり。
こちらに気づくと、にこやかにポーズを取って手を振ってくれた。


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丘の向こうに沈んでゆく太陽。
先ほど訪れた丘陵は緩やかな流れの川に、
その影を映していた。



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市街地のどこからでも見える丘の上の教会。
暮れなずむリヨンの街は、セピア色に染まりつつあった。
ぎりぎりまでリヨンで時間を過ごし、夜のTGVでまたパリに引き返した。
つかの間の旅ではあったが、心に深く刻まれる旅だった。